映画「墨攻」 [今日の出来事]
三国志をはじめ中国の歴史好きなToToの希望で今日の映画は「墨攻」。
原作も知らないし、墨家の知識もほとんどない状態で映画館へ。
アンディ・ラウが超かっこいいぃぃぃ。
それはともかくストーリーは、10万の敵に1人の“墨家”に立ち向かうという映画で戦争が舞台。
当然戦うシーンが多くて、キライな人もいるかも。
私も戦争ものは好きではないけど、歴史的な興味はそそられた。
「兼愛」「非攻」「天志」「明鬼」「尚賢」「尚同」「節用」「節葬」「非楽」「非命」の十論を主張したという思想集団の墨家。
孔子が始祖となった儒家と並び2大勢力だったものの秦の始皇帝が中国を統一したあと衰退して滅亡したという伝説の集団。
墨家という存在はあったらしいものの、ほとんど史実がないらしく、物語自体は全てフィクション。
よって、描き方は自由なんだけど、せっかくなら、墨家の誕生から思想、滅亡まで入れて映画を作ってほしかったなぁ。
墨家が唱えた「兼愛」---自分を愛するように他人を愛せ、「非攻」---侵略と併合は人類への犯罪ということらしいけど、敵が攻めてきたら戦ってもいいというなんとも中途半端と感じる思想。
だから、現代まで残っていない思想なんだろうけど、劇中で教えを守りながらもその矛盾に心痛める主人公(もちろんアンディ・ラウ)はよかったなぁ。
戦争がなんと言い訳しようが何の救いもないものだと分かっていながら、今でも戦争を続けている人間は本当に愚かな存在だ。
結局、暴力は何も解決なんかしない。
この「墨攻」は日本の小説・漫画が原作らしい。
これは原作を読んで見なければ。
早速原作をゲット
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