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6年目の春 [今日の出来事]

あの日の桜を見ようと思った。

CT検査室前の待合用の長椅子が並んでいるだけのひと気のない廊下から見える桜。
点滴だけの日々を終え、「お水を飲んでいいですよ」と言われたとき、生きてて良かったとか、生かされた命を大切にとか、そんな感情なんてなく、生まれて初めて「生きてる」と強烈に感じた。窓の外に見える桜は一番美しい姿でそこにいた。これまでも桜は好きだったけど、その時から特別な花になった。

緩和ケア病棟と検査室に挟まれた中庭に植えられた桜。
ちょうど満開になっているはずで、感動の再会となるはずが、工事中の足場で半分ぐらいしか見えない。検査、外来で再訪する度に感じるけど、日本のガン患者は急速にその数を増やしているようである。その需要に応えるってことだろうか?花は病人にとって「生」そのものである。早く元の姿を見られるようにしてあげて欲しいな、なんて思う。

今日、6年目の検診を終えた。

「あの日」手術後7日目:
http://www.ata-xyz.net/profession/hospital_diary/page05.html
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