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人生のバイブルになる1冊 『首のたるみが気になるの』 [今日の出来事]

案の定、首都圏の交通網は台風のため大混乱。
行かねばならぬ仕事がありジリジリと運行状況(と混雑状況)をチェック中。
仕事用PCを持ち帰るべきだったのだけど、確信犯的にオフィスに放置。

あまり集中できる状況ではないものの、自分時間を満喫すべく、ノーラ・エフロン著、阿川 佐和子訳『首のたるみが気になるの』を読了。

かつてはビジネス書をむさぼるように読んでいた時期もあったけど(何を目指していたんだろう?)、今はほとんど読む事はない。純粋に楽しむための本が読書の中心になる中、その大半を占めるのはエッセー(あと少しのミステリーと古典)だ。

昔万起男ちゃん(宇宙飛行士・向井千秋さんの夫として有名)のエッセーをよく読んだ時期があったけど、今のMyブームのきっかけは、内田 洋子著『ミラノの太陽、シチリアの月』。イタリアの普通の人々の暮らしが、まるで美しい物語のように綴られていて魅力的なエッセーなのだ。一旦読み出すと同じ著者、紹介された本が繋がっていき、いまだ未読リストを更新しつづけなければならない状態だ。未読本が山積みになる中、寄せばいいのにNetや雑誌など紹介されている気になった本もどんどん増え、本の山が増えていく。。。

で、『首のたるみが気になるの』。
ノーラ・エフロン(故人)は、『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』の映画監督で、相当ぶっとんだおばさんらしいが、その正直さがこの本の魅力。
「老い」「加齢」に対する悲しくも、オカシイOver60のエッセーだが、まだまだ先と思いつつ、ヒタヒタと忍び寄ってくる現実って気もしてくる。

私の老後の理想は、近くに(徒歩5分以内?!)にこじゃれたバーがあり、リーズナブルな朝食を提供してくれるカフェがあり、栄養満点の食事を提供してくれる小料理屋やレストランがいくつもあり、銀行とスーパーとr量販店と緑あふれる公園があり、そしてなんといっても図書館と本屋がある、都心に狭いながらも快適な居を構えること。そこで、天気がいい日は散歩しながら図書館まで行き、1日1册は本を読んで過ごす事。

なのに、この本には加齢によって本が読めない、見えない、見つからないと書いてある。けんもほろろに、歳を取るのは何にも良い事ないと書いてある。現実は厳しそうな感じである。(そもそも理想の居を構えることがハードルが高い気もする。しかし諦めちゃおしまいだ!)

「頭の片隅では、人は誰でも死ぬのだとわかっているけど、違うレベルでそれを信じようとはしていない」とはまさしく名言で、この本が人生のバイブルになりうると思う。
ノーラの「知ってりゃよかった(What I wish I'd know)」で一番いいなと思ったのは「もっとたくさん写真を撮ること」。

No Photo, No Life
2013.10.16


首のたるみが気になるの

首のたるみが気になるの

  • 作者: ノーラ・エフロン
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/09/26
  • メディア: 単行本


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